2006年11月18日

足柄を不法投棄から守れ! 中学生が「ごみゼロサミット」発表

gomi.jpg写真をクリックすると大きく見られます)

 きれいで爽やかな「ふる里」を守ろうーと「不法投棄撲滅キャンペーン総大会」がこのほど、神奈川県開成町吉田島の足柄上合同庁舎で開かれた。
 同キャンペーンは、住民、企業、団体、行政が一体となって平成14年から実施。5回目の大会は松田、開成の両町を会場にパトロールや駅頭での啓発活動、監視カメラ・ライトの設置のほか、小学生を対象に募集した標語・ポスターの表彰式などを行った。
 松田町立松田、寄(やどりき)、開成町立文命の3中学校生徒による「ごみゼロサミット」では、松田町の年間不法投棄量13トンを挙げ、24時間監視体制の強化などが提案された。生ゴミ問題では、開成町内の5千世帯が水切りを徹底し一日45cを減らすと年間82トンの減少につながると試算した。
 企業6社の社員約140人は清掃活動に参加、空き缶や散乱ゴミなど約130`を拾い集めた。 (粒)


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漁業と石の町・真鶴 旧岩小学校校庭に閉校記念碑を建立

manazuru.jpg(*写真をクリックすると大きくみられます)

 かつて、ブリ漁で賑わい、漁業と石の町として知られる神奈川県真鶴町。
 明治23年10月に開校し、115年の歴史を刻んだ旧町立岩小学校は、昨年3月末に児童数の減少から閉校。真鶴小学校と統合され、まな
づる小学校となった
 115年の歴史を後世に伝えようーとこのほど、校庭の一角に真鶴特産の小松石を使った記念碑が建立され、青木健町長らの手により
除幕された。縦約1・3b、横1・6bの記念碑には、校章や「ありがとう岩小学校」の文字と校歌、年表などが刻まれている。
 閉校当時に通っていた3年から6年生の代表7人が、校帽、将来の自分に宛てたメッセージや全校児童84人の集合写真などを納めた直径約50aのタイムカプセルを記念碑の横に埋めた。 (粒


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2006年11月15日

箱根ガラスの森に輝く フラッシュツリーアベーテ

garasu.jpg写真をクリックすると大きく見られます)

 箱根町仙石原の「箱根ガラスの森」に6万粒のクリスタルガラスで制作したロマンティックな「フラッシュツリーアベーテ(もみの木)」が、アドリア海を思わせる館内の池に登場、来館者の人気を集めている。
 樹高11bのフラッシュツリーは、午後5時過ぎ、紅葉の山々を包んでいた晩秋の空が、薄い紫がかった青色の「想思鼠(そうしねず)」、奈良時代から露草の青を表す縹色(はなだいろ)へと移るとライトアップされた6万粒のクリスタルガラスが、赤や黄、緑、青などさまざまな衣装をまとい、風に揺れながら輝き始める。12月25日(月)まで。年中無休。 (粒)


 ■問い合わせは、箱根ガラスの森 TEL 0460(6)3111)
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2006年11月04日

金曜コラム 秋の箱根路を彩る大名行列

daimyo.JPG 「下にィ〜 下にィ〜」 
 秋の箱根路を華麗に彩る「箱根大名行列」が3日、箱根旧街道の湯本温泉郷から、湯本富士屋ホテルまでの約6`を練り歩き、時代絵巻を繰り広げた。
 旗持、露払を先頭に総奉行、毛槍、大名駕籠、奥女中、腰元ら総勢170人の行列は、13カ所で毛槍や挟み箱の受け渡しなど、往事をしのばせる奴ぶりを再現、沿道を埋めた観光客から大きな声援が送られた。
行列は途中から、マーチングバンドや吹奏楽団、小田原北条鉄砲隊、艶やかな箱根湯本芸能組合の芸妓連などが加わり、総勢約600人。奴ぶりのほか、粋な若い芸妓衆のきらり妓さんたちの華やかな手踊り、鉄砲隊の火縄銃の演技などもあった。 (粒)



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2006年04月06日

金曜コラム 高齢者とズンドコ節

 戦争で町が消えた▼戦場は、大阪・千里丘陵で万国博覧会を開き、高度成長を世界にアピールした昭和45年の日本。交通事故による死者が、1万6765人となり、第1次交通戦争といわれた。1万5千人規模の町の人口が、年に1つずつ消えた昭和40年代中頃、「ドリフのズンドコ節」が流行った。ルーツは戦地に赴く男達の心を歌った「海軍小唄」。終戦後まもなく、田端義夫が「ズンドコ節」として歌った▼昭和34年、交通事故の犠牲者が1万人を超えた。翌年、小林旭が、若い男女の恋物語をテーマに「アキラのズンドコ節」としてカバー。平成14年には、氷川きよしの「ズンドコ節」が人気を集めた。この年、犠牲者は8326人だった。昭和63年、再び1万人台を記録。平成4年には、1万1451人となり、第2次交通戦争へと突入した▼静岡中央警察署などが制作した「交通安全ズンドコ節・体操付」が注目を集めている。♪信号正しく守ります 赤は止まってじっと待つ 青でも確認忘れない
 そしてめでたく80歳‥‥▼「ズンドコ節」は高齢者の愛唱歌になる。   (粒)


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2006年03月18日

金曜コラム 春雪と議会

 13日朝、南の海上で北風と衝突した春風が、神奈川県西部に”春の雪”を降らせた。その頃、松田町議会では、”春の嵐”が吹き荒れた。
 先週末、議員の町事業視察でのこと。舞台は中学校屋上の防水工事現場。現議長が、以前から疑念を抱いていた寄(やどりき)地区の地域おこしの手法に口が滑った。「インチキ、ごまかし‥‥」の言に前議長が過敏に反応。ぽかぽか陽気に職を忘れた町民の代表が、学校の屋上で早春の光を浴びながら怒鳴り合った。
 そして、季節はずれの雪が舞った13日の朝。本会議開会直後に動議が出され、現議長の発言を巡って紛糾。休憩中に議会運営委員会で扱いを協議。再開後、議長が陳謝し、松田劇場「人脈政治〜寄の段」は、淡い雪とともに幕となった。
 築42年を経て、町長選の争点にもなった町役場の隣には、新庁舎が全貌を現している。めい場面の舞台となった議場は、今議会が最後。新松田劇場のこけら落としは6月定例会。演目は「人脈政治〜別れ・新生の段」がいい。 (粒)


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2006年03月10日

金曜コラム 芽生え

 神奈川県西部の足柄上地区にPR用映像2本が完成した。1本目は、江戸の思いやりと心遣いあふれる民具を展示する中井町の江戸民具街道。県高等学校総合文化祭オーディオピクチャー部門で県知事賞に輝き、2年連続して文化部のインターハイと呼ばれる「全国大会」に出場した県立足柄高校放送部と、県立秦野南が丘高校放送情報部が共同制作した。人々の生活を支えた明かりの光源・ひょうそくの灯火が、ほのかに揺れる幻想的なシーンから始まる。何かを語りかける道具たちを撮ったカメラアングルも、温もりを感じさせるナレーションもいい。
 2本目。日本映画撮影監督協会が開講した撮影育成塾のメンバーが昨年秋、台風影響下の3日間、足柄上地区をロケ地に35_フィルムで撮ったあしがら観光プロモーションフィルム「あしがらの詩〜翼がほしい」。
 作品は、南足柄に伝わる相模人形芝居「足柄座」が、300年の歴史を刻む開成町のあしがり郷・瀬戸屋敷で演じる「伊達娘恋緋鹿子・火の見櫓の段」に観光巡りをする男女4人を絡ませ、物語風に仕上げた。
 国産映画フィルム発祥の地・足柄は、厳冬で咲き遅れた桜のように今、映像文化芽生えのときを迎えた。 (粒)


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2006年03月03日

金曜コラム しぐさ

 言葉の変遷を2題。
 神奈川県松田町寄(やどりき)には、「平家の落人や甲斐・武田氏の残党が住み着いた」などの巷説がある。住民が自ら、自然や歴史、食を学ぶ「やどりきふるさと大学」が開校した。地元の福昌院住職で町文化財保護委員の平賀康雄さんが「寄のはじまりと寄神社」を講義した。
 50代以上の人は「やどろき」や「やどりぎ」と言った。が、『皇国地誌』に万葉がなで書かれたのを根拠に「やどりき」に統一された。「人々が呼び慣わした『やどりき』へ変わるのは自然の流れ」と説いた。
 もう1題は「しぐさ」。『広辞苑』に「仕種、仕草」とある。『身につけよう江戸しぐさ』(越川禮子著)に「思草(しぐさ)」を見つけた。性差を尊重した「男しぐさ 女しぐさ」、人の迷惑を考えず子供っぽい振る舞いをする「稚児しぐさ、狭い道を行き交うときは、お互いが右肩(右腕)を引いて、胸と胸を合わせるように譲り合う「肩引き」など「往来しぐさ」があった。
 国、県、地方自治体は、新年度の予算案を発表した。財政危機を理由に、後先見ずに予算を組んだ「稚児しぐさ」が目立つ。 (粒)


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2006年02月24日

金曜コラム 「観国之光」

 観光の語源は、中国の古典『易経』にある。「国(地域)の光(すぐれたもの)を観る(心を込めて見る)の意。
 神奈川県足柄上郡開成町の露木順一町長は、「世界の箱根をはじめ湯河原、真鶴など観光地を有する西湘・足柄上地域は、文化・芸術の育成に力を注ぎ、大いなる光を発する地域になること」と協働による観光振興を訴える。
 観光と言えば、地域の魅力を全国に発信する「観光写真コンクール」が浮かぶ。山々を染める新緑や紅葉、抜けるような真っ青な空と大地を覆う黄色いじゅうたん・菜の花などを撮った個性の無い美しいだけの作品が、最高の賞を取ることが多々ある。審査委員長は、フォトカメラマンなる専門家が務め、選ぶ写真はそこに暮らす人の笑顔など地域の個性を削ぎ、技術や構図に重点を置く。
 「たかが写真、されど写真」。一枚の写真が伝える「観国之光」は重い。 (粒)
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2006年02月17日

金曜コラム  死語から国際語へ

 1人の女性により蘇った日本語。MOTTAINAI(もったいない)。
 シンプルな布を多機能の道具として使っていた先人の工夫と知恵が詰まった風呂敷。菓子折りや日本酒ワインなど箱やビン、丸い物まで何でも包み込み、何度でも使えてゴミの削減につながる。
 削減(リデュース)、再使用(リュース)、資源再利用(リサイクル)、修理(リベア)の4R精神が込められた「もったいない」。昨年12月、小池百合子環境相は、ペットボトルの再生繊維を使い、江戸時代の画家・伊藤若沖(「沖」は、にすいの中で「ちゅう」と詠みます)の花鳥図をあしらったオリジナルの「もったいない風呂敷」を作った。
 2004年にノーベル平和賞を受賞したケニアの環境副大臣ワンガリ・マータイさんは初来日の時、日本人に美徳として伝えられてきた言葉「もったいない」と出会った。2005年3月、ニューヨークの国連本部の「国連婦人の地位向上委員会」で「女性たちによる『もったいないキャンペーン』を呼びかけた。
 神奈川県足柄上地区に地球温暖化防止の協働の環を広げる団体「エコライフ開成の会」がある。活動の原点は、死語から蘇り、国際語になったMOTTAINAIにある。 (粒)


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2006年02月10日

金曜コラム 昔話とDVD

昔話DVD.jpg むかし、山ん中に小さなお寺があって、和尚さんがポツランと1人ぼっちで住んでおった‥‥
 昭和50年、TBSテレビが、各地に伝わる民話をベースにした「まんが日本昔ばなし」の放送を始めた。土のにおいを感じさせる市原悦子と常田富士男の語りが、”日本の心”を思い起こさせた。
 昭和57年7月、(社)小田原青年会議所は、伝承文化や生活の知恵をふる里の言葉で語り継いだ昔話を『私たちのふるさと昔話』=写真=にまとめ、発刊した。
 前出の「パタパタ坊とポトポト坊」など神奈川県西部に伝わる33話が収められている。採録と執筆は、小学校教諭で伝承文化研究家として知られ、平成12年秋、病に倒れた故尾崎忠昭さん。『ふるさとの昔話』に書く。「むかしむかしの花を33種類お届けします。あっちこっちかけずり回り、埋もれていた種を拾い、ひっそりと咲いていたのを植えかえたのもあります。ほうっておいたら枯れてしまうところでした」と。昨年、町制施行50周年を迎えた開成町は、記念事業のひとつとして同会議所の承諾を得て、「竜宮からきた嫁」など3話をDVDに収録。近隣の小学校に寄贈
するという。尾崎イズムはDVDとなって、再び足柄の地に文化の種を蒔く。   (粒)


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2006年01月27日

金曜コラム 健脚と防犯・防火

 「犯人を追いかける警察官」「ホースを抱えて駆け出す消防署員」。いずれも「駿
足」に限る。
 犯罪の増加、検挙率の低下など治安悪化に悩む日本の警察。
 神奈川県警はこのほど、平成14年の数値を元に@犯罪抑止A検挙率アップの目標値を大幅に達成し、安全・安心な地域づくりに成果を上げた署を表彰した。松田署は@Aで本部長表彰を受賞した。県内53署中、ダブル受賞は松田など10署だった。
 足柄上1市5町には、1月2、3日の「東京箱根間大学駅伝競走大会」に負けず、今年60回目の歴史を刻んだ「足柄上地区一周駅伝」がある。毎年、箱根駅伝の往路にあたる3日の午前9時、開成町の県足柄上合同庁舎をスタート・ゴールに10区間46`で争われた。
 今年は松田署のクラブチームが初参加、1本のタスキをつないだ。「駿足」が命の消防署が、3月12日開催の「第51回山北町町内一周駅伝」出場に向け、警察との混成チーム編成に動き出した。「警察・消防チーム」の健脚ぶりは、防犯・防火のバロメーターだ。   (粒)


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2006年01月13日

金曜コラム 女優と予算

 市長さんはサユリスト!? ♪北風吹きぬく 寒い朝も 心ひとつで暖か〜くなる‥‥。
 小田原評定で知られる小田原市の小澤良明市長が、年頭の記者会見で新年度予算を”寒い朝予算”と名付けた。昭和37年に17歳の吉永小百合と和田弘とマヒナスターズが歌った「寒い朝」を思い出した。昭和40年代初め、早稲田大学で西洋史を学び、しとやかさと知性あふれる清純派女優・吉永小百合に恋いこがれる男たちを総称して「サユリスト」と呼んだ。
 日本列島は、異常寒波による記録的な大雪に見舞われている。一番寒いのは「夜明け前」だ。寒い朝は布団から出るのが辛い。
 商業の地盤沈下が叫ばれて久しい小田原駅前が、「駅ビル効果で客足が戻ってきた」と新聞に載った。「寒い朝予算」と命名した裏付けは、小田原駅ビルにあったのか、と思った。
 1市民の筆者は、老朽化した市民会館に変わる城下町ホール建設など着ぶくれが心配になった。
 吉永小百合が橋幸夫とデュエットした「いつでも夢を」は、30万枚の大ヒットを記録した。昭和37年のレコード大賞を受賞し、NHK紅白歌合戦に初出場を果たした。♪星よりひそかに 雨よりやさしく‥‥と、少し音程をはずしながらも素直に、けなげに歌う姿が、聴く人に感動を与えた。
 人々の暮らしを守る予算は、「寒い朝」より、明日への希望を描いた「いつでも夢を」がいい。(粒)


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2005年12月09日

金曜コラム 大井町賛歌

大井町賛歌.gif 戦後、市町村は、新制中学校の設置・管理、消防や自治体警察の創設事務、社会福祉、保健衛生など新しい行政事務を処理するため、規模の合理化を必要とした。
 昭和28年10月、町村は8000人以上の人口を標準とする町村合併促進法が施行された。8000人は、新制中学1校を効率的に設置管理していくのに必要な人数だった。同31年には、新市町村建設促進法が施行された。その結果、同28年から36年までに、市町村数は約3分の1になった。
 昭和31年4月1日、神奈川県大井町は、金田村と相和村、曾我村の上大井、西大井の2村4地区の合併により誕生した。30年を経た昭和61年、大井町町制施行30周年を記念して「大井町賛歌」が生まれた。小学校の教諭2人が作詞、作曲を担当した。
 ♪大空の澄みわたる いま 酒匂川いのち 豊かに‥富士の山脈(やまなみ) 清らかに 明日を羽ばたく 子どもから 夢おおい 未来へ向けて‥‥と美しい自然と子供の未来を高らかに歌い上げる。
 平成18年4月1日、町制施行50周年を迎える大井町の金田村に疎開し、金田小学校を卒業した”世界のオザワ”を呼ぶ運動を続ける「小澤征爾さんを招く会」が、大井町賛歌の復活に立ち上がった。50年、100年と歌い継がれる大井町賛歌には、「夢おおい 未来」がある。 (粒)


音声は20年前の子供たちの澄んだ歌声。

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2005年12月02日

金曜コラム  紙芝居進化論

山北紙ナ居.gif チョーン チョーン チョーン。紙芝居の歌「広がるなかま」の始まり、はじまり。
 8月末、「第9回全国紙芝居まつり・あしがら大会2005」が、神奈川県山北町の中央公民館をメーン会場に足柄上地区で開かれた。まつりは、隔年で平成19年夏には、石川県金沢市で開かれる。
 昨年夏、プレあしがら大会が山北町であった。それに合わせ、紙芝居の歌「広がるなかま」が生まれた。第9回全国紙芝居まつり実行委員会のメンバーが詞を書き、地元山北の民話や歴史を紙芝居にして子どもたちに伝えている「やまきた拍子木の会」の会員が曲をつけた。
 青春ソングをイメージした紙芝居の歌は、♪かおをみあわせ ちゃちゃちゃ しらぬどおしも ちゃちゃちゃ‥‥ あのやまこ〜えて このかわわ〜たり‥‥ きずなのもりに ひび〜くよ‥‥と続く。
 「ちゃちゃちゃ」は拍子木の音や山北町清水から栽培が始まった「足柄茶」とも。
 「広がるなかま」は、CDになり、全国紙芝居まつりの会場で披露された。10月、神奈川県の紙芝居文化推進協議会主催「第6回手づくり紙芝居コンクール」の開会式にも流され、好評を博した。
 紙芝居の歌は、金沢大会のテーマソングになるかも知れない。紙芝居は、歌で進化する。(粒)



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2005年11月25日

金曜コラム まだらめ氏と足柄座

足柄三番叟.gif 神奈川県西部の南足柄市(班目)と山北町(斑目)、愛知県(駁目)に「まだらめ」と読む地名がある。
 平成12年春、全国の「まだらめ」さん29家族が、先祖探しのため南足柄市班目に集まった。
 東京都文京区の元大学教授の班目さんが、11世紀の軍記物『陸奥話記』に吉美候(きみこ)武忠班目四郎という名を見つけ、ルーツ探しを始めた。西国と東国を結ぶ交通の要衝・足柄峠から酒匂川を渡河する地点に、まだらめ氏の祖先にあたる君子一族が住んだことを突き止めた。そして、君子尺麻呂(きみこさかまろ)が、朝廷から孝行の表彰を受けたと『続日本記』にあることなどから、南足柄市班目にたどり着いた。今も先祖探しの旅は続いている。
 享保19年(1734)、阿波の人形遣いの夫婦が、酒匂川の氾濫にあい、世話になったお礼にと班目地区に人形芝居を伝えた。淡路人形の鉄砲ざしと呼ばれる独特の操法で演じられた「班目人形芝居」は、太平洋戦争や戦後の物不足から昭和31年の公演を最後に中断。10年を経た昭和40年、当時の南足柄町の婦人会員8人が集まり、女性だけの相模人形芝居「足柄座」を結成、「班目人形芝居」を今に伝えている。  (粒)


*画像と音声は、五穀豊穣や国土安穏を願う祝いの舞「三番叟(さんばそう)」

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2005年11月18日

金曜コラム ローカル線考

「足柄の里から駿河の国へ」
ケンケンマップ.jpgけんけんマップ.gif
 明治22年(1889)7月1日、新橋から神戸間の東海道本線が、汽笛も高らかに誕生した。
 開通当時、箱根越えルートの足柄から駿河までの停車場は、国府津、松田、山北、小山(現・駿河小山)、御殿場、佐野(現・裾野)、沼津の7駅だった。現在、駅は19に増えた。
 ♪いでてはくぐるトンネルの 前後は山北小山駅 今も忘れぬ鉄橋の 下ゆく水のおもしろさ‥‥と「鉄道唱歌」に歌われた。
 昭和9年12月1日、日本の大動脈を担った箱根越えの東海道本線は、丹那トンネルの開通により、一夜にしてローカル線に転落、御殿場線となった。以来、乗降客が減り続け、駅無人化やワンマンカー導入など衰退の一途を辿っている。
 今、沿線地域の民間団体による「元気づくり計画〜御殿場線ケンケンマップ」が動き出した。
 「足柄の里から駿河の国へ」をキャッチフレーズにした「ケンケンマップ」には、元気づくりの源「県、険、健、賢、見、献、喧、牽、見」を集めた。御殿場線がつなぐ静岡と神奈川の「県境地域」、富士登山に「健脚自慢集まれ」、豊かな自然に「環境保全に貢献する森林と水源」、御殿場線に「昔SLが列車を牽引していました」、金太郎伝説を引いて「喧嘩に強い金太郎」、文人墨客が訪れた国府津は「賢人のふるさと」などなど。
 ローカル線活性化の議論は、研顕学楽(けんけんがくがく)が良い。    (粒)


音声は、大井町商工振興会の大鹿立脇会長です。

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2005年11月11日

金曜コラム 富士と桜とわいん

松田山わいん.jpg 冷え込んだ朝ほど、薄化粧した富士山が美しい。
 国土交通省関東地方整備局は昨年から、四季折々にさまざまな姿を見せる富士山の魅力を地域振興に活かす「関東の富士見100選」を進めている。
 第2次の発表がこのほどあり、神奈川県西部から中井町の中央公園、松田町の松田山西平畑公園から見た富士山が選定された。
 第1次では、かつて箱根越え東海道本線の拠点駅として栄えた山北町と、昭和40年代初めに第一生命が本社機能を移転し、話題になった大井町が選ばれている。
 海抜550bの松田山山頂近くには、鎌倉5代執権・北条時頼ゆかりの最明寺跡か
ら名付けられた公園がある。
 春、園内では、ソメイヨシノをはじめ黄色い花のうこん桜、菊桃、京舞、楊貴妃、富士桜、手弱女(たおやめ)など珍しい桜たちが咲き誇る。
 かれんな美を競った桜葉は、梅ワインに漬けこまれ、町の特産品「松田山〜桜葉わいん」として一役買った。しかし、人気の上昇とともに、行政と発売元の利害が対立、生産中止となった。そして、2年の歳月が、シコリを和らた。
 町制施行80周年の平成元年に「松田八景」を描いた松田町出身の画家が筆を執っ
た春化粧の富士と白亜の館と満開の早咲き桜、町長の書「松田山 桜葉わいん」がラベルを飾り、まもなく復活する。         (粒)


*コメントは、発売元・小田原酒販組合の横山幸夫理事長です。


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2005年11月04日

金曜コラム

竹林と宝の山

竹林.gif 古くから日本人の生活と深く関わってきた竹。人手が入らず、荒れた竹林を宝の山に変える「あしがら竹林再生大作戦」が、神奈川県南足柄市三竹地区で進んでいる。
 三竹地区は、昭和30年代まで温度や湿度による狂いが少ない竹材を使った産業が盛んだった。節と節の間が広く、物差しやコンバイン、稲穂の掛け竿に利用され、「三竹の竹」と評判をとった。しかし、セルロイドやプラスチック製品の普及と、昭和34年の尺貫法の廃止が、竹材産業の衰退に追い打ちをかけた。そして、竹林は荒れた。
 昨春、県足柄上地区行政センター職員のアイデアで「竹林再生事業」が始まった。まもなく、NHKテレビの人気番組「難問解決〜ご近所の底力」に出演、全国から竹林再生の知恵を技を授かった。
 事業の中核「三竹里山の竹林を考える会」(杉山精一会長)などは、間伐ボランティアを「竹林を宝の山にし隊」と名付けた。作戦開始から1年、間伐で化粧直しした竹林を舞台に「竹の子祭り」が開かれた。約2000人が集まり、竹の子掘りや竹林に流れる琴の音を楽しんだ。
 同会は9月から、東京都内の豆腐料理専門店に土産物用豆腐の竹製容器を1日50個ずつ納め始めた。また、大手住宅メーカーと共同で、住宅工事用の板囲い用の柵を開発中だ。知恵と行動力が荒廃竹林を「宝の山」に変えた。        (粒)


*コメントは、竹林再生への思いを語る杉山会長

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2005年10月28日

金曜コラム

西丹沢・大野山フェスティバル
 
ホルン.jpg 山北を名乗る自治体は全国に2つある。新潟県は山北町(さんぽくまち)、神奈川県は山北町(やまきたまち)という。
 新潟県の最北端にあり、26`続く海岸線が国の名勝天然記念物「笹川流れ」として指定される海辺の町と、かつて東海道本線の箱根越えの拠点駅として栄えた山間(やまあい)の町は、同名のよしみから、民間交流を続けている。
 「やまきたまち」には、首都圏のハイカーに人気の大野山(標高723.1b)がある。山頂からは、富士山や丹沢山塊、箱根連山、相模湾、眼下に丹沢湖が広がる。
 桜が咲く春には「大野山開き」、山々がモザイク模様に染まる秋には、牛や羊と触れあえる「大野山フェスティバル」がある。今年のフェスティバルは11月5日。牛乳やバーベキューが各2000人に振る舞われ、搾乳実演やのどかなアルプホルンの演奏などもあり、牧歌的な雰囲気を満喫できる。
 かつて、D51ブルー・トレーンが雄姿を見せた御殿場線に乗って、アルプホルンが山々にこだまする西丹沢の小さな旅に出てみよう。        (粒)


西丹沢の山々にこだまするアルプホルン

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