由来書きから申しますと、『新編相模風土記』(天保12年・1841)の小田原新宿のところに、土産提灯としての説明がわずかにあるだけなのです。絵画で見ますと、江戸浮世絵ではしばしば見ることができます。
極めて似たものに駕籠屋提灯があります。同じ箱提灯であり寸法も同じようでありながら、その作りが頑丈で使い勝手に後先の別があるようです。
ロウソクを立てる芯の針にも思いもかけない工夫があったり、提灯ともども腰に差して携帯できる竹製の予備ロウソク入れとセットになったものもすくなくはないのです。
更にはロウソク以外の光源をも利用したり、手に持ち吊り下げてのみ使用できる小田原提灯を、置いても使用できる工夫の物も出て参りまして、懐中電灯が出るまでの進歩活用は、ブリキ製ガンドウと相俟ってなかなか面白いものを感じさせます。
逐次登場させます。
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