小田原提灯には『三徳』が伝えられております。まずは『道了尊最乗寺の霊木杉を使って作られた魔除け提灯であり狐狸妖怪を近づけない』とは、実に見事なキャッチフレーズではないでしょうか。何かと不安がつきまとう昔の道中では誠に心強い味方を得た思いではなかったかと偲ばれます。
次に、丸ヒゴが当たり前の頃、角ヒゴを用いてノリのつく面積を増大し、接着効果を高め、剥げにくく丈夫に仕上げてあるとは、また、なかなかの工夫で着想の妙と申しますか知恵の深さを感じさせられます。
しんがりは蛇腹でできた筒胴の火袋を押し畳めば、取っ手のついた上蓋の中にすべてがすっぽりと納まってしまう、携帯には誠に便利なる箱提灯、の三点なのです。
伝えられている説に感想をまぜ簡単にまとめてみました。
ところが、携帯に便利な提灯の点については、更にコンパクトで手触りも良く、出し入れが滑らかなる伝小田原提灯が色々とあり、箱の天地の材質にも工夫が見られ、「懐提灯」「袂提灯」という言葉が素直に納得できるものが意外にあるものです。
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