ヒョウタンと時刻表「瓢箪(ひょうたん)から駒が出る」という諺(ことわざ)があります。
昭和45年、国鉄職員が、夏の西日よけに御殿場線上大井駅(神奈川県大井町)構内にヒョウタンを植えました。「駅に縁起物のヒョウタンとは珍しい」と話題になり、昭和56年の時刻表の表紙になりました。上大井駅は、「ひょうたん駅」として全国区になりました。
その年、ひょうたん祭が駅前で始まり、平成7年からは、町の顔・ひょうたん娘の募集も。何代目かのひょうたん娘が、京都のミス○○に選ばれたとか……。会場は中学校グラウンド、町役場周辺へと移りました。
かつて東海道本線として活躍した御殿場線は、合理化でワンマンカーになり、ヒョウタンの下に人々の笑顔があふれた上大井駅も無人化になりました。
構内放送も人の喧騒も消えた駅には、長さ1.5bもある大長ヒョウタンや胴回り70〜80a級の大ヒョウタンたちが風に揺れています。
「いい日旅立ち」の文字が入った時刻表は、夏の風物詩「大井よさこいひょうたん祭」の原点になりました。 (粒)
音声で上大井町駅到着案内が聴けます。

