2006年02月24日

金曜コラム 「観国之光」

 観光の語源は、中国の古典『易経』にある。「国(地域)の光(すぐれたもの)を観る(心を込めて見る)の意。
 神奈川県足柄上郡開成町の露木順一町長は、「世界の箱根をはじめ湯河原、真鶴など観光地を有する西湘・足柄上地域は、文化・芸術の育成に力を注ぎ、大いなる光を発する地域になること」と協働による観光振興を訴える。
 観光と言えば、地域の魅力を全国に発信する「観光写真コンクール」が浮かぶ。山々を染める新緑や紅葉、抜けるような真っ青な空と大地を覆う黄色いじゅうたん・菜の花などを撮った個性の無い美しいだけの作品が、最高の賞を取ることが多々ある。審査委員長は、フォトカメラマンなる専門家が務め、選ぶ写真はそこに暮らす人の笑顔など地域の個性を削ぎ、技術や構図に重点を置く。
 「たかが写真、されど写真」。一枚の写真が伝える「観国之光」は重い。 (粒)
posted by yoshi at 07:00| 神奈川 ?J| Comment(0) | TrackBack(0) | 金曜コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月17日

金曜コラム  死語から国際語へ

 1人の女性により蘇った日本語。MOTTAINAI(もったいない)。
 シンプルな布を多機能の道具として使っていた先人の工夫と知恵が詰まった風呂敷。菓子折りや日本酒ワインなど箱やビン、丸い物まで何でも包み込み、何度でも使えてゴミの削減につながる。
 削減(リデュース)、再使用(リュース)、資源再利用(リサイクル)、修理(リベア)の4R精神が込められた「もったいない」。昨年12月、小池百合子環境相は、ペットボトルの再生繊維を使い、江戸時代の画家・伊藤若沖(「沖」は、にすいの中で「ちゅう」と詠みます)の花鳥図をあしらったオリジナルの「もったいない風呂敷」を作った。
 2004年にノーベル平和賞を受賞したケニアの環境副大臣ワンガリ・マータイさんは初来日の時、日本人に美徳として伝えられてきた言葉「もったいない」と出会った。2005年3月、ニューヨークの国連本部の「国連婦人の地位向上委員会」で「女性たちによる『もったいないキャンペーン』を呼びかけた。
 神奈川県足柄上地区に地球温暖化防止の協働の環を広げる団体「エコライフ開成の会」がある。活動の原点は、死語から蘇り、国際語になったMOTTAINAIにある。 (粒)


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2006年02月10日

金曜コラム 昔話とDVD

昔話DVD.jpg むかし、山ん中に小さなお寺があって、和尚さんがポツランと1人ぼっちで住んでおった‥‥
 昭和50年、TBSテレビが、各地に伝わる民話をベースにした「まんが日本昔ばなし」の放送を始めた。土のにおいを感じさせる市原悦子と常田富士男の語りが、”日本の心”を思い起こさせた。
 昭和57年7月、(社)小田原青年会議所は、伝承文化や生活の知恵をふる里の言葉で語り継いだ昔話を『私たちのふるさと昔話』=写真=にまとめ、発刊した。
 前出の「パタパタ坊とポトポト坊」など神奈川県西部に伝わる33話が収められている。採録と執筆は、小学校教諭で伝承文化研究家として知られ、平成12年秋、病に倒れた故尾崎忠昭さん。『ふるさとの昔話』に書く。「むかしむかしの花を33種類お届けします。あっちこっちかけずり回り、埋もれていた種を拾い、ひっそりと咲いていたのを植えかえたのもあります。ほうっておいたら枯れてしまうところでした」と。昨年、町制施行50周年を迎えた開成町は、記念事業のひとつとして同会議所の承諾を得て、「竜宮からきた嫁」など3話をDVDに収録。近隣の小学校に寄贈
するという。尾崎イズムはDVDとなって、再び足柄の地に文化の種を蒔く。   (粒)


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2006年02月06日

酒の器(宴の道具)展

酒の器.gif 2月5日から5月7日まで神奈川県中郡の大磯町郷土資料館において、江戸民具街道所蔵の酒の器(宴の道具)展が開催されます。
 準備が終って改めてよく見ると日頃気にも留めなかったもの達が強烈に目にとびこんできました。
 差樽の中で特に袖樽と呼ばれるお祝い用の組物、その重厚な存在は改めて目を見張ります。脇差しと思われる刀拵えの酒筒は数少ないもので、日本人の遊び心を代表するものでしょう。
 数少ない資料館の中で重要文化財として展示されているものを見た方は改めて驚きを味わうに違いない。どうかご覧頂きたい。
   Antique Museum 江戸民具街道館長 秋澤達雄


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