2005年11月25日

金曜コラム まだらめ氏と足柄座

足柄三番叟.gif 神奈川県西部の南足柄市(班目)と山北町(斑目)、愛知県(駁目)に「まだらめ」と読む地名がある。
 平成12年春、全国の「まだらめ」さん29家族が、先祖探しのため南足柄市班目に集まった。
 東京都文京区の元大学教授の班目さんが、11世紀の軍記物『陸奥話記』に吉美候(きみこ)武忠班目四郎という名を見つけ、ルーツ探しを始めた。西国と東国を結ぶ交通の要衝・足柄峠から酒匂川を渡河する地点に、まだらめ氏の祖先にあたる君子一族が住んだことを突き止めた。そして、君子尺麻呂(きみこさかまろ)が、朝廷から孝行の表彰を受けたと『続日本記』にあることなどから、南足柄市班目にたどり着いた。今も先祖探しの旅は続いている。
 享保19年(1734)、阿波の人形遣いの夫婦が、酒匂川の氾濫にあい、世話になったお礼にと班目地区に人形芝居を伝えた。淡路人形の鉄砲ざしと呼ばれる独特の操法で演じられた「班目人形芝居」は、太平洋戦争や戦後の物不足から昭和31年の公演を最後に中断。10年を経た昭和40年、当時の南足柄町の婦人会員8人が集まり、女性だけの相模人形芝居「足柄座」を結成、「班目人形芝居」を今に伝えている。  (粒)


*画像と音声は、五穀豊穣や国土安穏を願う祝いの舞「三番叟(さんばそう)」

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