2005年09月14日

小田原提灯(その4)

小田原提灯4.jpg
 家内の母親の里で、道の拡幅で土蔵を取り壊す、活用できる物を取りにいらっしゃいとの一報に、小躍りしながら出掛けたのは、15年ばかり前。
 既に中井町の重要文化財に指定されている文政8年の年記が入った『正時版符天機』と共に持ち帰った、文化文政期の木版本200冊ばかりと一緒に長持から現れたのが、馬上提灯であり、この「こより」で出来た小田原提灯であり、その懐に抱かれていたのが、この極小タンコロなのです。
 手持ちには小さすぎるし、置くのも不安定で心もとなく、不思議に思い、問い合わせてみましたところ、医者でありました先代の話では、また更に医者であった先代からの引継ぎ物で、「ちょこちょこ出掛けるには誠に重宝で、適当な重さがあって、提灯が安定したよ。和ローソクでは芯切りなど、大変煩わしかったろうよ」と聞いていたと、建築家の現役を離れた当時の記憶の底から掻き出した話。
                     Antique Museum 江戸民具街道館長 秋澤達雄



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posted by yoshi at 06:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする