
休む時には灯芯を一筋にして、台にした鞘(さや)を朱塗り桟(さん)の火袋に被せ覆い、光を押さえます。
覆いの正面には満月、左右には三日月が、透かし抜きにされたものが普通で、その向きで光の量を更に調整したものです。
鞘で覆っても、丸窓から十文字の桟を上に上げれば、油の注ぎ足しや火もらいにも不自由はなく、火皿受けは板を丸くくり抜いたもので安定している。江戸中期に姿を現し明治になって板ガラスが出ると、正面の格子戸には、素通しや江戸小紋の柄付ガラスが使われるようになり、大正の終りまで活用されました。
民具には着想の良い物が多い。中でも、心遣いの深さが強く感じられるずば抜けた発想には、頭が下がります。
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